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様々な肥料に記載してある「成分表」。それらは一体、植物の生育の中でどんな働きをするのでしょうか?
各成分の働きを理解しないと、どんな肥料が必要なのかも分かってきません。
そこで、ここでは、植物育成の仕組みと有機肥料に含まれている各成分の働きについて説明いたします。それらを理解して、安全・安心な有機栽培で野菜を育ててみましょう。
植物(以後作物と表記します。)が生きていく上で行っている事は大きく分けて2つあります。
1つは光合成です。光合成とは、水と二酸化炭素を吸収し、光のエネルギーを利用して炭水化物を合成することです。
2つめは成長です。成長とは、光合成によりつくられた炭水化物を材料とエネルギー源として使って、葉や根、茎を伸ばし、養水分を吸収し移動させ、花を咲かせ、実を結び、子孫を残すことです。
光合成により作り出される炭水化物は、たくさん結びつくことでセンイ類となり、根から吸収した窒素と結びつけばアミノ酸やタンパク質となり、さらに細胞となっていきます。センイ類とタンパク質が組み合わさり作物の体は作られ、収穫物である葉や根、実となるのです。また、炭水化物が作物の体内に豊富にあると、作物は収量を増やすことに使ったり、糖度をあげたりします。その他にセンイ類を強固にして、しっかりとした体をつくり、病害虫の被害を受けづらくするのです。気候条件である日照不足の際光合成がうまく行われない場合でも、それを補う働きも期待できます。
新葉や新根といった成長点では次々と新しい細胞が作られていますが、その細胞はタンパク質を主体に作られています。そして、このタンパク質の基本となる原料が、アミノ酸だと言われており、生物が作るアミノ酸の種類は20種類に及ぶとされています。
作物の体内で合成するアミノ酸の原料は、光合成によって作られた炭水化物と根から吸収した硝酸などの無機態チッソである。作物栽培で最も重要な肥料成分はチッソだと言われるのは、体づくりにとって最も基本的な材料であるアミノ酸を作る上で無くてはならないものだからです。
植物が完全に育成するためにはチッソ、リン酸、カリの三要素の他に、微量要素が不可欠だとされています。微量要素が不足すると要素欠乏症が起こり、植物が健全に育成することができなくなります。
植物は、土中の微量要素を吸収し成長します。当然、植物が成長するにつれ土中の微量要素は少なくなっていきます。そのような畑で連作をすると、次第に正常な植物が育たなくなっていきます。しかし、そこへ微量要素の入っていない化学肥料を散布したところで、正常な育成はあまり望めません。
肥料ではチッソ、リン酸、カリの三要素も大切なのですが、実は微量要素が重要なのです。
100%植物性有機肥料「有機の里」には、この微量要素がバランスよく含まれていますので、植物の成長にはとても有効です。
| リン酸 | 茎葉の健全強化。 |
|---|---|
| カリ | 根の浸透圧を高め、水分の吸収力を高める。細胞を肥大、ゆるめて柔らかくするように働く。少量でも効果がある反面、肥料バランスを簡単に崩してしまう。 |
| 微量要素 | 種類としてはイオウ、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ホウ素、モリブデンがある。 特に重要なのがホウ素、マンガン、鉄。 |
| イオウ | タンパク質生成。根の発達。 |
| 亜鉛 | 細胞分裂に関与。 |
| ホウ素 | 炭水化物を使って、植物の骨格をなす維管束(根、枝、葉の健全育成)をつくる。 |
| マンガン | 二酸化炭素の吸収に関与している(糖度の向上につながる)。 |
| 鉄 | タンパク質の合成、細胞分裂など作物の行う仕事に必要となる炭水化物を 分解しエネルギーを取り出すときに必要になる。マンガンとともに葉緑素の形成に働く。 |
| 微生物 | 土壌病害虫をえさとした微生物を根付かせることで、悪い微生物だけ増えないようにし、土壌病虫害を抑えることができる。C/N比15〜25にした堆肥が微生物の多様性を育み、土壌団粒を作り上げていく。微生物は病害虫から根を守るだけではない。有機物の分解生成物や微生物の分泌物が作物に吸収されることで品質を高め、味をよくする。 |